検査報告をやさしく解説

エビデンス(結果報告)は、あまりに専門用語ばかりで、「何が書いてあるかわからない」という方も多いと思います。そこで、どんな検査結果が出たのか、翻訳にチャレンジ! できるだけ分かりやすい日常用語で解説してみたいと思います。

 

●ASTMって誰? というか、何?

マスクの検査は、米国試験材料協会 ASTM規格に準拠し実施したものです。

が、・・・まず、 ASTMからわかりませんよね。「ASTM」とは世界最大規模の標準化団体である米国試験材料協会(American Society for Testing and Materials: ASTM、現在はASTM International)のこと。 ASTMが策定した規格は、医療サービス、コンピュータシステム、塗料など130分野もあるそうです。

この規格をクリアしていると、「この製品は大丈夫なんだね」とアメリカが認めてくれて、スムーズに輸出することができます。今回行った検査は、この厳しい規格に準拠していますよ、ということです。

 

ちなみに『抗菌4層不織布マスク』が取得している「CE認証」は、「EU加盟国への輸出、OKです!」を証明するもの。国によって採用する規格が違いますが、このマスクはヨーロッパ圏もアメリカもOKということなのです。

 

 

●検査1:細菌ろ過率(BFE)

BEFのBは「バクテリア(細菌)」のB。今回の試験では「黄色ぶどう球菌」を使って、「このマスクはどのくらいの菌をガーするか」をテストしました。結果の平均値は「97.4(%)」。95%以上なら医療用マスクに使えるよ!と言われているので、このマスクは余裕でクリアです。

 ちなみに「黄色ぶどう球菌」は、食中毒の原因となるポピュラーな菌なので、名前をご損じの方も多いのではないでしょうか。

 

 

●検査2:微粒子ろ過率(PFE)

先ほどの試験より、さらに小さい微粒子もガードできるかのテストです。BEFが相手にする細菌や花粉などは3μm(マイクロメートル)程度の大きさですが、このテストで相手にするのは、さらに小さい0.1μmクラス。インフルエンザや新型コロナウイルスなどが、このサイズだと言われています。

 あまりに小さ過ぎてピンとこないと思いますが、髪の毛1本が100µmくらいだと言われているので、ウイルスって本当に本当に、ちいさーーーいんですね。

 今回のテストでは、平均96.8%をブロック。BEF同様95%以上カットすれば、医療用として使えるレベルである、ということです。

 

 

検査3:呼気抵抗

 簡単にいうと「マスクをしても息がしやすいか」を数値で表したもので、数値が小さければ小さいほど「呼吸が楽」ということです。

息苦しいかどうかは個人差がありますが、あまりに息苦しければ仕事に集中できませんから、大切なのは「どこまで必要か」、そのバランスなのでしょう。

本マスクの平均は4.4(単位はmmH2O/c㎡)。医療用に使われるのは4.0以下が「レベル1」、5.0以上が「レベル2」になります。本マスクはちょうどその間くらいのポジションですね。

 

 

検査4:血液不浸透性

文字通り「血液が沁みてこないか?」のテストです。医療用マスクでは、手術中などに感染患者さんの血液を受けてしまい、医療従者が感染してしまう・・・という悲劇が起きないように、しっかりガードできるマスクが必要不可欠です。

今回のテストでは80mmHgの圧力で、人口血液が浸透しないかどうかをチェックしました。結果はオールクリア! 浸透したものはひとつもありませんでした。

 

 

● 検査5:延焼性

 最後の検査項目は「燃えない度」を見るテストです。電気メスを使用する手術室などでは、重視される項目だそうです。1〜3クラスまであり、クラス1が「最も燃えないマスク」であるという意味です。

今回のテストでは、一番すごい「着火しない(そもそも火がつかない)」と二番目にすごい「着火したがすぐに消化した」のマスクが3:2の割合という結果となり、見事「クラス1判定」をいただきました♪

 

マスクの質を調べるために、こんなにたくさんの検査を行っているんですね。

マスクの世界、奥深しです。

普段、なかなかこういう検査結果を目にすることはないと思いますので、「へぇ〜、なるほど〜。そういうことなんだ〜」と、頭の隅にでもそっと置いておいていただけたら嬉しいです。